古代のブルドーザーといわれるオーパーツは、大きなエメラルドが埋め込まれた長さ約20cmの黄金細工である。
1920年の後半、中米パナマ南部の太平洋沿岸にあるコクル地方で出土した。
発見当時は、ワニかジャガーをデフォルメした装飾品だろうといわれていた。
しかし、これに異議を唱える人物があらわれた。 「君たちの目は節穴かね?」
黄金ジェットで有名な、動物学者にして超常現象研究家のアイヴァン・T・サンダーソン博士である。
博士によると、
「ジャガーは、こんなにまっすぐで体よりも長い尾は持っていない。
またワニにしては体が短いし、頭部についた巨大な目もジャガーやワニにはないものだ。」という。
― ふむ、たしかにそう言われれば、そうかもしれない。
でも、これ、取り上げてる本少ないし、写真もあまり見ないよねぇ。・・・人気ないんじゃないの?
「そこ、うるさい。黙って聞きたまえ!
この尾のつけ根の両側と先端に突き出たアームと、それについている奇妙な小片をよく見てみたまえ。
どうみてもシャベルだよ、これは!それと、尾の先端の両側についたこの歯車・・・。
私はね、これらを検分していくうちに、大っ変なことに気付いてしまったんだよ。
これは、『ある種の機械』、すなわち『ブルドーザーの縮小模型』なのではないか!とね!!」
やっほーーー!

また飛んだーーー!!!
これぞ論理なき発想の飛躍! ビバ!思いつき! 見た目の解釈&断定!
元祖・サンダーソン博士の最終奥義、
“そう見えちゃったんだから仕方がない。”
― いやいや待てよ、そう言われてみれば、歯車のついた尾は掘削用のアームを思わせるし、
その先端についた三角形の小片はドロよけ、もしくはシャベルに似ているといえなくもないこともないともいえないともいえるかも・・・
「わかればいいのだ。もしこの歯車にベルトか鎖がかみ合っていたとしたらどうだね?
歯車動輪式の巻き上げ機械だったことになるのだよ!君、これは驚くべきことだよ!!」
― 実際にはベルトも鎖もないんすけど、それは・・・
「バカ者!早とちりするんじゃあない!話はこれからだ。
この頭部を見たまえ。現代のブルドーザーに見られる歯状のバケットだよ、これは!
それに、ほら、私は動物学者だ。動物か機械かぐらいすぐに見分けがつく。
いいかね?博士号は伊達ではないのだよ、伊達では。
だからこそ足の関節部分が動物とは逆になっていることも見逃さなかったのだ。
では、これは何かというと、重量のあるものを支える際の緩衝装置ではないかと!
・・・まぁ、そういう結論に達したわけだ。どうだね?納得だろう?」
― 言いたいことはわかりましたが、なんか変な理屈ですね。
「たわけめっ!私がこれだけ辛抱強く説明してやっているというのに、まだわからんのか!
いいかね?もし古代人が大きな音をたてながら作業するブルドーザーを目撃したら、
腰を抜かすほど恐ろしい野獣と思うだろう?まったく、その程度のことが想像できないでどうする!
マンガばっかり読んでいないで、たまにはSF小説の一冊も読んだらどうだね?嘆かわしい!
ブルドーザーに怯えた古代人が、それを動物にたとえて表現する可能性は十分にあるという、
その程度のことも想像できんようでは話にならん!!」
― いや、だからね・・・
「いいや!君には何もわかっておらん!!これだから想像力の乏しい者は困るのだ。
疑り深いにもほどがある。人を信用できんとは、寂しい世の中になったものだ。第一、夢がない!
まぁ、仕方がない、袖擦り合うも他生の縁だ。教えてやろう。
マヤ文明ぐらいは知っておるんだろうな? 」
― はぁ、まぁ、一応、・・・
「頼りない奴だ。現代でも 黄金ジェットや水晶髑髏、パレンケ遺跡のパイロット彫絵
等々、
何かと謎に満ちた遺跡や出土品で有名だろうが。古代マヤ人たちは密林を切り開き、
小高い山を克服して多数のピラミッドや神殿を造った高度な文明を誇る古代人だぞ。
彼らが機械を使ったという記述はどこからも見つかっていないが、まぁ、考えてもみたまえ。
彼らが本当に人力だけであれだけのものを造れたと思うかね?
その疑問に答えてくれるのがこれ!これなんだよ、君!!」
― ・・・博士、よくわかりました。
つまるところ、今回もまた「想像」、「思い込み」、「あてずっぽう」ってことですね。
もう反論しません。ただ・・・
写真を見て思ったんですけど、
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なんか無理してませんか?
これでまたトンチンカンな妄想で勘違いされた装飾品が供養された。迷わず成仏しろよ、アイヴァン・T・サンダーソン博士。 合掌。