この頭蓋骨は、1921年にアフリカのザンビアで発見されたネアンデルタール人の化石である。
ネアンデルタール人といえば、人類の祖先といわれていることで有名だが、頭蓋骨の左側側頭部に、弾丸が貫通したような痕跡が発見された。
ヨーロッパで銃が発明されたのは14世紀である。
なぜ10万年前の化石人骨の頭蓋骨に弾丸の痕が残っているのか?発見場所は地下18メートルの地層からである。考古学者に持ち込まれたが、説明がつかず、ベルリンの法医学者の専門家が調査に乗り出した。
ご存知の通り、法医学者は死体を解剖して、死因の原因究明を担当する専門家である。
彼らが出した結論は、「高速で発射された弾丸が左側頭部に入り、反対側に貫通して破壊された痕らしい」というものであった。たしかに銃で撃った時に出来る痕と同様に、弾丸が入ったと思われる穴は小さく、弾丸が貫通して抜けたと思われる反対側の損傷は著しく激しいのが見て取れる。